海外FXをやってみて、「あれ、思ったより手数料を取られるな」と思ったことはありませんか?
海外FXの利益とは、トレードで勝った金額からスプレッドや手数料が引かれた金額のこと。そのため、取引から出金までにどれだけ取引コストを抑えられるかが、利益を伸ばすためのポイントとなります。
この記事では、海外FXで手数料をお得にする方法を解説するとともに、海外FX業者10社の手数料を徹底比較していきます。
海外FXでコストを抑えたい方は、ぜひ最後までお読みください。
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関連:海外FXのおすすめ口座比較ランキング!優良・ベストな業者を見分ける方法【2023年度最新版】
海外FXでかかる手数料とは?
海外FXの手数料には以下のようなものがあります。
- 入金手数料
- スプレッド
- 取引手数料
- 出金手数料
- 口座維持費
まずは、各手数料の詳細を見ていきましょう。
入金手数料
海外FXで口座に資金を入金する時にかかる入金手数料は、入金方法ごとに異なります。
主な入金方法には、
- クレジットカード
- 国内銀行送金
- 海外銀行送金
- bitwallet
などがあります。
クレジットカード/デビットカードによる入金と手数料
クレジットカード入金は、手数料が安く、反映時間も速い入金方法です。
即時~1営業日以内に反映される海外FX業者が多く、お急ぎの際にも便利です。
デメリットとして、クレジットカードによる入金後の出金は、返金という形で入金額までの出金しかできない(利益は出金できない)としている海外FX業者が多いことがあげられます。
関連:海外FXでクレジットカードで入金・出金ができる業者一覧!使えない理由も解説
国内銀行送金による入金と手数料
国内銀行送金による入金は、国内FXと同じく、日本国内の銀行口座に送金する入金方法です。
手数料も安く、インターネットバンキングに対応している銀行であれば、自宅からでも簡単に送金できます。
海外銀行送金による入金と手数料
海外銀行送金による入金は、国内銀行送金とは異なり、数千円の手数料がかかります。
反映時間も2~3日と時間がかかるため、どちらかというとデメリットの多い入金方法です。
bitwalletによる入金と手数料
bitwalletとは、オンラインウォレットと呼ばれるインターネット完結の決済サービスです。
手数料は最安、反映時間も速いので、海外FXでは最もおすすめの入金方法です。
入出金方法として採用している海外FX業者が多いので、複数の業者を利用している場合は、入出金を一括化することができ便利です。
関連:海外FXの入出金にはbitwalletがおすすめ!特徴&使い方を詳しく解説
出金手数料
続いて、海外FX業者の出金方法について見ていきます。
主な出金方法は、次のとおりです。
- クレジットカード
- 国内銀行送金
- 海外銀行送金
- bitwallet
- 仮想通貨
クレジットカードによる出金と手数料
海外FX業者 | 手数料 | 反映時間 |
---|---|---|
XM trading | 無料 | 最大1ヶ月 |
GEMFOREX | – | – |
FXGT | なし | 2営業日 |
AXIORY | ・2万円未満は千円 ・2万円以上は無料 | 3~20営業日 |
TitanFX | 無料 | 1営業日以上 |
iFOREX | 無料 | 即時~1ヶ月 |
LAND-FX | – | – |
FBS | 1回100円 | 最大1ヶ月 |
クレジットカードによる出金は、返金扱いとなります。そのため出金可能額は、基本的には入金額まで。利益分は出金できません。
反映時間は、クレジットカードの決済日によっては1ヶ月以上かかることがあります。
海外FX業者によって、対応しているクレジットカード会社が異なります。
国内銀行送金による出金と手数料
海外FX業者 | 手数料 | 反映時間 |
---|---|---|
XM trading | 無料 | 1~2営業日 |
GEMFOREX | 24時間に1回まで無料 | 3~5営業日 |
FXGT | 無料 | 48時間以内 |
AXIORY | ・2万円未満は千円 ・2万円以上は無料 | 24時間以内 |
TitanFX | 無料 | 2~3営業日 |
iFOREX | – | – |
LAND-FX | – | – |
FBS | – | – |
国内銀行送金は、数百円の手数料ですぐに出金できる便利な出金方法です。
ただし、対応している海外FX業者は少なめです。
海外銀行送金による出金と手数料
海外FX業者 | 手数料 | 反映時間 |
---|---|---|
XM trading | – | – |
GEMFOREX | – | – |
FXGT | ・5万円未満は3千円 ・5万円以上は無料 | 2~5営業日 |
AXIORY | ・2万円未満は1,500円 ・2万円以上は無料 | 3~20営業日 |
TitanFX | – | – |
iFOREX | 2千円 (10万円までは月3回まで無料) | 3~5営業日 |
LAND-FX | 4500円 | 1~2営業日 |
FBS | – | – |
海外銀行による出金は、海外FX業者側の手数料が無料でも、リフティングチャージと呼ばれる仲介手数料が数千円かかることが多いです。
国内銀行送金よりも、反映時間も長くかかります。
海外FX業者の場合、銀行送金では海外銀行送金しか出金の選択肢がないこともあります。
bitwalletによる出金と手数料
海外FX業者 | 手数料 | 反映時間 |
---|---|---|
XM trading | 即時 | 無料 |
GEMFOREX | メンテナンス中 | メンテナンス中 |
FXGT | 824円 | 48時間以内 |
AXIORY | – | – |
TitanFX | 824円 | 即時 |
iFOREX | 824円 | 3~5営業日 |
LAND-FX | – | – |
FBS | 1回100円+824円 | 即時 |
bitwalletによる出金は、海外FXの出金方法の中で最も手数料が安く、すぐに反映される出金方法です。
国内への送金には、bitwallet側で一律824円の手数料がかかります。
仮想通貨による出金と手数料
海外FX業者 | 手数料 | 反映時間 |
---|---|---|
XM trading | – | – |
GEMFOREX | メンテナンス中 | メンテナンス中 |
FXGT | 無料 | 48時間以内 |
AXIORY | – | – |
TitanFX | – | – |
iFOREX | – | – |
LAND-FX | – | – |
FBS | – | – |
仮想通貨による出金は、利用できる海外FX業者が一部に限られています。
手数料は安価で反映時間も速いですが、出金額が相場に大きく影響されるというデメリットがあります。
相場価格によっては、出金のタイミングを見極めるなどの対応が必要です。
海外FXの出金についてはこちらで詳しく解説していきます。
海外FXのおすすめの出金方法はどれ?全方法の使い勝手を徹底解説
口座維持手数料
口座維持手数料とは、口座を放置した場合にかかる手数料です。
たとえばGEMFOREXでは、90日以上口座を放置した場合、1,500円/月の口座維持手数料がかかります。
口座維持手数料を設定しているかどうかは、海外FX業者によります。
取引手数料
海外FX業者は基本的にNDD方式という、ブローカーに注文を出す前に海外FX業者が仲介する運営方式です。
NDD方式では、海外FX業者はスプレッドや取引手数料から利益を得ています。
そのため、トレーダーは「スプレッド+取引手数料」を取引時に支払うことになります。
海外FX業者では、基本口座では取引手数料無料、低スプレッドを提供しているECN口座では1Lotあたりの取引手数料を徴収するというのが一般的な形です。
- XM:ゼロ口座
- AXIORY:ナノスプレッド口座
- TitanFX:ブレード口座
海外FXメジャー15業者のECN口座の取引手数料を比較
ここでは、主な海外FX業者15社のECN口座の取引手数料を比較していきましょう。
海外FX業者(口座タイプ) | 往復取引手数料 | USD/JPYスプレッド |
---|---|---|
XMt rading(Zero) | 1pips | 0.0pips |
GEMFOREX(ノースプレッド) | 無料 | 0.0pips |
FXGT(ECN) | 1pips | 0.3pips |
AXIORY(ナノスプレッド) | 0.6pips | 0.2pips |
TitanFX(ブレード) | 0.6piips | 0.1pips |
LAND-FX(ECN) | 0.7pips | 0.0pips |
iFOREX(エリート) | 無料 | 1.0pips |
FBS(ECN) | 0.6pips | 0.4pips |
Tradeview(ILC) | 0.5pips | 0.0pips |
HotForex(ゼロスプレッド) | 通貨ペアにより0.3pips~0.4pips | 0.2pips |
exness(ロースプレッド) | 0.6pips | 0.0pips |
BigBoss(プロスプレッド) | 0.9pips | 0.4pips |
FXPro(cTrader) | 0.9pips | 0.3pips |
TradersTrust(プロ) | 0.6pips | 0.7pips |
easyMarkets(プレミアム) | 無料 | 1.8pips |
海外FXのECN口座では、「取引手数料+スプレッド」の合計金額金額を手数料として支払います。
スプレッドの値が狭くても、取引手数料が高額だと最終的な利益が安くなってしまいます。ECN口座を選ぶときは、スプレッドの値だけではなく取引手数料についても確認しておきましょう。
お得なECN口座としては、GEMFOREXのノースプレッド口座がおすすめです。低スプレッド口座ながら取引手数料が無料で、取引コストを抑えられます。
メジャー15業者の口座維持手数料一覧
続いては、主な海外FX業者15社の口座維持手数料を比較していきましょう。
海外FX業者 | 口座維持手数料 | 手数料が発生する口座放置期間 |
---|---|---|
XMt rading | 5ドル/月 | 90日以上 |
GEMFOREX | 1500円/月 | 90日以上 |
FXGT | 10ドル/月 | 90日以上 |
AXIORY | なし | – |
TitanFX | なし | – |
LAND-FX | なし | – |
iFOREX | 15ドル/3ヶ月 | 12ヶ月以上 |
FBS | 無料 | – |
Tradeview | 50ドル/月 | 6ヶ月以上 |
HotForex | 5ドル/月 | 60日以上 |
exness | 無料 | – |
BigBoss | 無料 | – |
FXPro | 初月15ドル/月 2ヶ月目以降10ドル/月 | 1年以上 |
TradersTrust | 無料 | – |
easyMarkets | 無料 | – |
一部の海外FX業者では、一定期間口座を放置すると口座維持手数料がかかります。
口座維持手数料がかからない海外FX業者でも、一定期間の口座放置で休眠口座となってしまいます。
口座維持手数料や休眠口座を防ぎたい場合は、なるべく入出金や取引をし、口座をアクティブにしておきましょう。
手数料以外のコストと取引で注意する点
と、ここまで海外FX業者の主な手数料について解説してきましたが、公式サイトなどに記載されない「隠れたコスト」にも注意が必要です。
主には次のようなものがあります。
- スリッページで滑った値差
- スワップポイント
- 税金
スリッページで滑った値差もコスト
スリッページとは、注文した価格と約定した価格の差が開き、決済が「滑る」ことを指します。
狙った価格で注文が通らないと、確定していたはずの利益が少なくなったり、損切り時の損失が膨らんでしまい、トレーダーにとっては不利です。
このスリッページも、海外FXにおいては取引コストと考えて良いでしょう。
NDD方式が多い海外FX業者では、インターバンクに注文が通るまでに仲介が入るため、スリッページが起こりやすくなります。
スリッページ対策としては、価格の乱高下が予想されるタイミングの取引を避ける、指値注文をする、などがあります。
海外FX業者はスワップポイントが低い
スワップポイントは、プラススワップであれば利益を得られますが、マイナススワップを長期に保有するとこちらもコストとしてかさんできます。取引で勝っても多額のマイナススワップを支払っていては、非常にもったいないですね。
海外FX業者は、全体的にスワップポイントが低い・マイナスの通貨ペアが多いです。
海外FX業者や通貨ペアによってもスワップポイントは異なりますので、ロングトレードがメインの方は、自分の取引のスワップポイントを把握しておきましょう。
関連:海外FXのスワップポイントで生活できるのか?業者比較や両建て手法、計算方法まで網羅
税金が国内業者より高い
海外FXと国内FXでは、税金の扱いが異なります。
国内FX | 海外FX | |
---|---|---|
税金区分 | 申告分離課税 | 総合課税 |
税率 | 所得額に関わらず固定
|
|
簡単に解説すると、固定税率の国内FXに対し、海外FXは利益が増えれば増えるほど納税額が高くなるということ。
海外FXの利益を含めた所得が195万円以下の場合であれば所得税の税率は5%ですが、それ以降は金額が上がるほど税率が高くなっていきます。
よって一概にどちらがお得という訳ではなく、海外FXで稼ぎすぎると国内FXよりも税金がかかる場合があります。
関連:海外FXの税金を徹底解説!課税対象や税率・国内FXとの違いは?
海外FXの手数料に関するよくある質問
最後に、海外FXの手数料に関するよくある質問にお答えしていきます。
海外FXの出金手数料が安いのはどこですか?
海外FXの出金手数料は、出金方法により異なります。
出金手数料を抑えたい方は、XM、GEMFOREX、FXGTなど、無料で出金できる海外FX業者がおすすめです。
海外FX業者の手数料は高いですか?
海外FXにおける取引コストは、「スプレッド+取引手数料」の合計額です。
国内FXにくらべ、海外FXはスプレッドが広く手数料が高くなりがちです。
しかし海外FX業者はレバレッジが高いため、得られる利益は海外FX業者の方が高くなります。
ですので、利益とコストの両方を検討するようにしましょう。
海外FXの手数料は経費になりますか?
海外FXの手数料は、種類によって経費に計上できるかどうかが異なります。
取引手数料
取引手数料やスプレッドは売買レートに既に含まれてしまっているので、経費としては計上できません。
注文額と取引手数料が別に計算されている海外FX業者の場合は、取引手数料を経費に計算できることがあります。
出金手数料
入出金にかかる手数料や、出金時のリフティングチャージは、経費に計上可能です。
海外FXの入出金では銀行の振り込み手数料はどうなりますか?
海外FXの入出金にかかる振込手数料は、基本的に自己負担です。
海外FX業者によっては、入出金時の振込手数料を負担してくれる場合もあります。
手数料が高い入出金手段はどれですか?
海外FX業者の入出金方法では、海外送金が最も高額で、平均数千円の手数料がかかります。
海外FXの税金は何%ですか?
海外FXの課税方法は、総合課税です。
利益によって課税率が異なります。
課税される所得金額 | 税率 | 控除額 |
---|---|---|
1,000円 から 1,949.000円まで | 5% | 0円 |
1,950,000円 から 3,299,000円まで | 10% | 97,500円 |
3,300,000円 から 6,949,000円まで | 20% | 427,500円 |
6,950,000円 から 8,999,000円まで | 23% | 636,000円 |
9,000,000円 から 17,999,000円まで | 33% | 1,536,000円 |
18,000,000円 から 39,999,000円まで | 40% | 2,796,000円 |
40,000,000円以上 | 45% | 4,796,000円 |
引用元:国税庁
海外FX業者の取引手数料でスキャルピングはできますか?
海外FX業者のECN口座では、基本的に注文決済時に取引手数料がかかります。ですがそれを加味しても、スキャルピングで利益を出すことは可能です。
もちろん取引手数料は安い方が利益が増えますが、以下のポイントをもとに海外FX業者を選ぶとよいでしょう
- 高額なボーナスキャンペーンを開催している
- スプレッドが狭い
- 約定力が高い
関連:海外FXのスキャルピングに適した口座の条件とは?おすすめ口座や禁止業者も紹介
まとめ
今回は、海外FXの手数料について解説してきました。
海外FXでは相場を読んで利益を出すのはもちろんのこと、取引にかかる手数料をなるべく抑えることが重要です。
入金・出金手数料に関するルールは海外FX業者や口座タイプごとにことなるので、ご利用の口座で手数料がかかるケースをよく確認しておきましょう。
またボーナスキャンペーンを活用すれば、手数料で引かれる分を取り戻すことができるでしょう。