FBS(エフビーエス)でスワップポイント狙いはアリ？高金利通貨ペアや銘柄ごとの一覧などから徹底検証！

スワップ狙いの取引は、FXにおける投資手法の1つです。

ただし、スワップ狙いの取引を行う場合、通常の為替差益から利益を得るトレード手法とは違い、使用するFX業者によって取引に適した通貨ペアや期待できるスワップポイントが異なります。

つまり、スワップ狙いの取引では、どのFX業者の口座を使って取引するかが重要なポイントになります。

結論から言うと、FBSはスワップ狙いの取引に適した海外FX業者ではありません。その理由は以下の通りです。

とはいえ、各FX業者のスワップポイントの特徴を知っておくことは、自分の投資スタイルに適したFX業者を選定するためにも必要な知識となるでしょう。

本記事では、FBSのスワップポイントルールと、FBSで高いスワップポイントが得られる通貨ペア、さらにスワップ狙いの取引時の注意点について詳しく解説します。

海外FX全体のスワップポイントに関しては以下の記事で解説しています。合わせてチェックしてみてください。

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FBS(エフビーエス)のスワップポイントルール

FBSでスワップ狙いの取引をする際は、以下2つのスワップポイントルールを覚えておきましょう。

それぞれについて解説します。

付与されるタイミング

FBSのスワップポイントは、以下の時間に自動で口座に反映されます。

上記の時間を跨ぐ時間帯にポジションを持ち越す（オーバーナイト）ことで1日分のスワップポイントが付与されます。

つまり、スワップポイントを受け取る条件は、上記のタイミングにポジションを保有していることが条件であり、丸1日ポジションを保有し続ける必要はありません。

3倍デーは水曜日

FBSでは、毎週水曜日が通常の3倍のスワップポイントが付与されるポイント3倍デーになります。

具体的には、日本時間の木曜日早朝のAM 6:00（冬時間の場合はAM 7:00）のタイミングでポジションを持ち越すと通常の3倍のスワップポイントが付与されます。

FBSのスワップポイント計算方法

FBSのスワップはこちらのページで公開されているFBSの各取引銘柄ごとのスワップポイントから以下の計算式で算出することができます。

とはいえ、取引したい銘柄ごとにその都度スワップを計算するのは大変ですので、実際にスワップを確認したい場合はFBSの公式サイトで公開されているトレーダー計算機を利用しましょう。

FBSのトレーダー計算機の使用方法について簡単に解説します。

トレーダー計算機でスワップを確認する方法

FBSの公式サイトにアクセスして上部のメニューバーにある「取引」のページを開きます。

以下の詳細メニューの「ファイナンシャル」にある「トレーダーの計算機」をクリックして開きましょう。

すると、以下のページが表示されます。ここでは、取引したい銘柄のロットサイズに応じたスワップを計算することができます。

たとえば、スタンダード口座でドル円を1lot取引する際の1日あたりのスワップを計算してみましょう。

上記のように「口座タイプ」「取引銘柄」「ロットサイズ」を選択して表の下にある「計算する」をクリックすると、以下の計算結果が表示されます。

上記のスワップロングが買いポジションを保有した場合に付与されるスワップ、スワップショートが売りポジションを保有した場合に付与されるスワップを示します。

上記の計算結果の通り、現在のドル円の取引ではどちらのポジションを取引してもマイナススワップが発生することが確認できます。

スワップ狙いでおすすめの高金利通貨ペア

2021年12月時点において、FBSで高スワップが狙える通貨ペアを5つピックアップしました。

なお、表のスワップの日本円表示は1ドル=110円で換算しています。

上記5つの通貨ペアの実際のチャートを見てみましょう。

USDMXN（ドル/メティカル）

メティカルとはモザンビーク共和国という南アフリカ南部の国で利用されている通貨です。日本では馴染みのない国、通貨ではありますが、USDMXNはFSBで最も高いスワップが得られる通貨ペアです。

USDMXNは、長期的には上昇トレンドにある通貨ペアですが、短期～中期的にはスワップ狙いで取引するチャンスがある通貨ペアと捉えることもできるでしょう。

USDZAR（ドル/南アフリカランド）

USDZARはスワップ狙いで人気のある通貨ペアです。

USDZARのチャートは、長期スパンで見るとUSDMXNと同じような値動きをしていますが、最近は持続的な上昇トレンドが顕著になっていることが確認できます。

つまり、突発的なトレンドではないため、スワップ狙いの取引には注意が必要でしょう。

EURTRY（ユーロ/トルコリラ）

EURTRYも高いスワップが期待できる通貨ペアです。しかし、2021年11月からの急激なトルコリラ安によって急激な上昇とトレンドが発生しています。

トレンド反転を狙ってショートポジション保有することで中期的に安定したスワップが狙える可能性はありますが、上昇トレンドが継続するリスクも否めません。

現在は取引せずに静観すべき時期かもしれませんね。

USDTRY（ドル/トルコリラ）

基本的にはEURTRYと同じで、現在はトルコリラ安によって急激な上昇トレンドが発生しています。

FBSでは、トルコリラ通貨ペアでスワップ狙いの取引をする場合、リスクを負ってまでトレンド反転を狙うほどのスワップは期待できない、ということは覚えておきましょう。

NZDCHF（ニュージーランド/スイスフラン）

NZDCHFは長期的にはボックス相場、もしくはやや緩やかな下降トレンドが続いている通貨ペアです。

現在は突発的なスイスフラン高が発生していますが、十分な証拠金を用意できればスワップ狙いのロングポジションを保有するチャンスとも考えられます。

ただし、NZDCHFのスワップロングは1lot取引で1日あたり7.7円しか付与されない、ということは覚えておきましょう。

各銘柄のスワップポイント一覧

FBSで取り扱いがある銘柄（商品）のスワップポイントを、以下の項目ごとに一覧表にまとめています。

FX通貨のスワップポイント

iFOREXで取引可能な通貨ペアの1lot（10万通貨）あたりのスワップポイントを表にまとめています。

なお、現在（2012年12月時点）において、最も高いスワップが狙える通貨ペアはUSDMXN（ドル/メティカル）のスワップショートです。

貴金属通貨のスワップポイント

XAGUSD（金/ドル）、XAUUSD（銀/ドル）のスワップポイントはいずれもマイナスになります。また、貴金属通貨はボラティリティが激しい特徴があるため、そもそもスワップ狙いの取引には不向きな銘柄でしょう。

株式指数のスワップポイント

株式指数のスワップはすべてマイナスになる特徴があります。スワップ狙いの取引をすることはないと思われますが、長期保有する際はマイナススワップに注意が必要でしょう。

エネルギーのスワップポイント

エネルギーのスワップはすべてマイナスになる特徴があるため、長期保有する際はご注意ください。

株式のスワップポイント

株式のスワップはすべてマイナスになる特徴があります。スワップポイントは決して大きくはありませんが、長期保有する際はご注意ください。

仮想通貨のスワップポイント

仮想通貨のスワップはすべてマイナスになる特徴があります。

取引するコインによっては大きなマイナススワップが発生するものもあるため、長期保有する際は事前にスワップポイントをチェックしておくことをおすすめします。

FBSのスワップポイント確認方法

FBSで使用している取引プラットフォーム（MT4, MT5）からスワップポイントを確認する方法についてご解説します。

以下のように、ご使用中のMT4もくしはMT5を立ち上げます。なお、どちらの取引プラットフォームを利用していても、スワップポイントの確認方法は同じです。

右側にある「気配値表示」の一覧表の上にカーソルを持っていき「右クリック」を押すと、以下のようにメニューが表示されます。

上記のメニューの中になる「通貨ペア」をクリックしましょう。すると、以下のような「通貨ペアリスト」が表示されます。

「通貨ペアリスト」の中からスワップポイントを確認した通貨ペアを選択して、右側にある「設定」をクリックすると、選択した通貨ペアの「取引条件」が表示されます。

「取引条件」の中に買いスワップと売りスワップがそれぞれ確認することができます。

FBSのスワップポイントの注意点

スワップポイントはポジションを保有しているだけで利益が得られるFXの投資戦略の1つです。しかし、ポジションを保有し続けること自体にリスクが伴うのもFXの特徴です。

スワップ狙い取引をする際は以下のポイントに注意する必要があります。

上記の注意を怠ると、スワップポイントで得られる利益よりも為替差益によって生じる損失のほうが大きくなる可能性があるでしょう。

それぞれの注意点について解説します。

マイナー通貨ペアの値動きに注意

たとえば、FBSで最も大きなスワップポイントが得られるUSDMXN（ドル/メティカル）は1lotの売りポジションを保有することで、1日あたり563.2円の売りスワップを得ることができます。

しかし、実際の取引においては、為替変動による為替差益とスプレッドを考慮しなければ、最終的な損益がマイナスになる可能性があります。

高いスワップが期待できる通貨ペアは、MXN（メティカル）にように政治・経済情勢が不安定な新興国通貨を含んでいます。

そのため、クロス円のようなメジャー通貨と比べると日々の値動きが激しく、さらにスプレッドが広い傾向があります。

つまり、高いスワップが期待できる新興国通貨ペアは、スワップで得られる利益を相殺するほどの取引リスクおぼび取引コストを含んでいることに注意する必要があるでしょう。

マイナススワップが大きい通貨ペアの長期保有に注意

一般的に、高いスワップが得られる通貨ペアのポジション方向（買い、もしくは売り）と長期的なトレンド方向は逆行関係にあります。

つまり、長期保有すればするほど為替差益による損失額が増える傾向が顕著になるでしょう。

一方で、この事実を逆手に取れば、マイナススワップとなる方向にポジションを保有することで長期的に為替差益による利益を得られる可能性も考えられるかもしれません。

しかし、長期的なトレンドがはっきりしている通貨ペアほど、マイナススワップが大きい特徴があります。

たとえば、トルコリラを含む通貨ペアはマイナススワップが大きい典型的な例でしょう。

トルコリラを含む通貨ペアは、長期的なトルコリラ安のトレンドが続いています。そのため、EURTRY（ユーロ/トルコリラ）もしくはUSDTRY（ドル/トルコリラ）を長期的にポジションを保有し続けることで為替差益によって得られる利益が増加傾向にあることは間違いありません。

しかし、実際には上の表に記載しているように、1lotの取引によって日々3,000円以上のマイナススワップが蓄積され続けることになります。

つまり、新興国通貨ペアの長期的なトレンド方向にポジションを保有する際は、為替差益による利益以上のマイナススワップに注意する必要があるでしょう。

FBSはそもそもスワップが良くない

FBSはそもそもスワップが良くありません。つまり、FBSはスワップ狙いの取引に適していないということです。

FBSで最も高いスワップが得られるUSDMXN（ドル/メティカル）でさえも1lot取引あたり得られるスワップポイントは563.2円しかありません。さらに、海外FXで最も高水準のスワップが得られるEURTRY(ユーロ/トルコリラ）でさえも1lot取引あたり127.6円のスワップしか付与されません。

USDMXN（ドル/メティカル）とEURTRY(ユーロ/トルコリラ）の売りスワップを他の海外FX業者と比較した結果が以下の通りです。

特にAXIORYのスワップポイントが高いことがわかります。

AXIORYは口座開設ボーナスや入金ボーナスなどのキャンペーンを一切実施していませんが、業界最狭水準のスプレッドや高スワップによる利益還元に積極的な海外FX業者です。

もし、スワップ狙いの取引をするならAXIORYを利用するのがおすすめでしょう。

よくある質問

FBSのスワップポイントが付与されるタイミングはいつですか？

FBSのスワップポイントは、以下の時間に自動で口座に付与されます。

FBSのスワップポイントの3倍デーはいつですか？

FBSのスワップポイント3倍デーは水曜日です。

スワップポイントを得るのにおすすめの通貨ペアはありますか？

FSBでもっとも高いスワップが得られる通貨ペアはUSDMXN（ドル/メティカル）です。1lot取引あたり563.2円の売りスワップが付与されます。

ただし、FBSは他の海外FX業者と比較するとスワップポイントの付与額が低めです。スワップ狙いの取引をするならAXIORYがおすすめでしょう。

両建てでプラススワップになる通貨ペアはありますか？

両建てでトータルのスワップポイントがプラスになる通貨ペアはありません。

まとめ：FBSのスワップ狙いの取引は可能だがマイナー通貨のスプレッドには注意

スワップ狙いの取引はFXにおける1つの投資戦略です。ただし、スワップ狙いの取引をする際は、スプレッドによる取引コストと相場変動による為替差益に注意する必要があるでしょう。

一般的に、高いスワップが狙える通貨ペアは、政治・経済状況が不安定な新興国通貨を含んでいます。たとえば、最近では急激なトルコリラ安が進んでいるため、トルコリラを含む通貨ペアの取引には細心の注意が必要です。

また、このような新興国通貨ペアは、ファンダメンタルの影響を受けやすい特徴があるため、突発的な相場変動が頻発する傾向があります。そのため、ポジションを保有する際は十分な証拠金を確保しておく必要があるでしょう。

ただし、FBSは他海外FX業者と比べてスワップポイントが低い傾向があるため、FBSでスワップ狙いの取引をすることはおすすめできません。

もし、スワップ狙いの取引をしたい場合は、AXIORYなどの高いスワップが期待できる海外FX業者を選ぶことをおすすめします。

FBSについて以下の記事でより詳しく解説しています。

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