Yadix(ヤディックス)は2010年創業。
本社はイギリスにあり、セーシェル金融ライセンスとベリーズ金融ライセンスを取得しています。
2018年から日本語対応も開始して本格的に日本への進出を始めたものの、日本ではまだまだ知名度の低いブローカー。
YadixはSTP(ストレート・スルー・プロセシング)として知られるNDD方式を採用しており、トレーダーの注文がMT4を通して直接銀行に送られる透明性の高い取引モデルになっています。
Yadixにはスキャルピングに特化した「スキャルパー口座」があることも特徴。
スキャルピングに制限はなく、むしろスキャルピングを推奨しているのです。
ただしYadixのスプレッドはそこまで狭くなく、どちらかと言えばFX中上級者向きの海外FXブローカーと言えるでしょう。
このような特徴のあるYadixでは現在、以下のボーナスキャンペーンが開催されています。
- 口座開設ボーナス4,000円
- 入金25%ボーナス(クッション機能あり)
それなりのボーナスは用意されてはいるように見えますが、Yadix自体がマイナーすぎるブローカーなので、入金せずに口座開設ボーナスだけを試しに使ってみる程度が無難でしょう。
ただ、その口座開設ボーナスにも出金に厳しい条件があり、使い勝手の良くないボーナスです。
口座開設ボーナスを使って元手ゼロから利益を出し、その利益を出金したいと考えている人なら、条件の良くないYadixを無理に使う必要はありません。
口座開設ボーナスが豪華で、なおかつ出金制限の緩いGEMFOREX、IS6FX、XMあたりを利用することをオススメしますよ。
この記事ではYadixの口座開設ボーナスと入金ボーナスの紹介をします。しかしスペックはかなりわるいため、「Yadixのボーナスキャンペーンはこんな感じか」という情報認識レベルで留めて頂ければ幸いです。
Yadixの口座開設ボーナスは4,000円
Yadixの口座開設ボーナスは4,000円です。金額だけを見るとまずまずのボーナスのように見えます。
口座開設ボーナス自体は出金できませんが、利益部分は出金可能。
しかしYadixでは出金にかなり厳しい条件が設定されており、FX初心者にとってはこの条件をクリアすることが難しいのです。
しかも口座開設ボーナスで得た利益を出金するためには1万円以上の入金が必要となります。これではノーリスクとは言えないですね。
では Yadixの口座開設ボーナスを詳しく見ていきましょう。
口座開設ボーナスの特徴
Yadixの口座開設ボーナス(4,000円)の特徴としては、利益を出した時の出金条件がかなり厳しいことが挙げられます。
以下にYadixの口座開設ボーナスの出金条件をまとめましたのでご一読を。
- クラシック口座の利用者のみが対象
- クラシック口座に100ドル(1万円)以上の一括入金
- 1ドル(100円)の利益に対して0.3ロットの取引完了
- 上記の取引ロット数は初回入金完了後からカウントされる
まず、利益を出金するためにはクラシック口座を使う必要があります。クラシック口座はスプレッドが最も広い口座タイプで、これだけでもFX初心者にとってはかなり不利。
さらにそのクラシック口座に1万円以上を一括入金することが必要。つまり「口座開設ボーナスだけで取引して、一切入金せずに利益を出すことは認められていない」ということです。
加えて「利益100円に対して0.3ロットの取引完了」まで求められています。例えば1万円の利益が出たら30ロットもの取引をしなければならないのです。
以上のことから、Yadixでは口座開設ボーナスでの取引で得た利益を出金はできるものの、出金条件がとても厳しく、使い勝手のわるいボーナスだと言えます。
口座開設ボーナスの受け取り方・利用方法
Yadixで口座開設ボーナスを受け取るには「口座開設申請」と「本人確認書類の送信」を行う必要があります。
①口座開設申請
まず公式ホームページより「口座開設」をクリックすると、入力フォームが出てきます。以下をご参考ください。
以上を入力して送信すると、口座開設作業は終了となります。
②本人確認書類の送信
続いて本人確認書類を送信しましょう。作業としては身分証明書と住所確認書の2枚の写真を送ります。
身分証明書は運転免許証かパスポート、住所確認書は公共料金の領収書が無難です。
ではマイページにログインしてください。IDとパスワードは先ほど登録したものを入力。
マイページは初期設定では英語表記になっています。「言語を選択」から日本語に切り替えましょう。
下の画像のように「ドキュメントをアップロードする」から「運転免許証」を選択。「参照」をクリックして写真を添付した後、「ドキュメントのアップロード」をクリック。
もう1枚、住所確認書類を添付します。「ドキュメントタイプ」で「その他の住所証明」を選択し、写真をアップロードしてください。
これで本人確認書類の送信は完了となります。承認され次第、口座開設ボーナス4,000円が付与されます。
ただし、Yadixでは書類承認のメールは届かずMT4にログインして確認する必要がありますのでご注意を。
口座開設ボーナスの注意点
Yadixの口座開設ボーナスを利用する際の注意点をまとめておきます。
これを読むと、いかにYadixの口座開設ボーナスが使いにくいかを実感頂けるはずです。
口座開設ボーナス自体は出金できない
これは他社の口座開設ボーナスも同様ですが、口座開設ボーナス自体は出金できません。
出金できるのは、口座開設ボーナスを使って取引して得られた利益部分だけです。
利益を出金するには厳しい条件のクリアが必要
先述したように、口座開設ボーナスで取引して得られた利益は、100円の利益に対して0.3ロットの取引をする必要があります。
その取引ロット数がカウントされるのは、1万円以上の初回一括入金を終えた後です。
入金しなければ出金できないという、なんとも厳しい条件。
FX初心者であれば、利益を出金する前に、利益を使い果たしてしまう可能性が高いです。それどころか入金分まで使ってしまい、結果的には損失を被るリスクもあります。
口座開設ボーナスの有効期限は30日
口座開設ボーナスが付与されて30日経過すると、ボーナスは消滅します。
ただし消滅するのは口座開設ボーナスの4,000円だけ。口座開設ボーナスを使って得られた利益部分は残ります。
口座開設ボーナスが付与されて30日以上経過しても、1万円以上の一括入金を行い、必要取引ロット数の条件をクリアできれば、利益の出金自体はいつでも可能です。
クラシック口座のみが対象
Yadixの口座開設ボーナスはクラシック口座を利用しなければもらえません。スキャルパー口座やプロ口座を開設しても付与されないのでご注意を。
Yadixの入金ボーナスは出金条件がかなり特殊
ここからはYadixの入金ボーナスについて解説します。
Yadixでは入金25%ボーナスが常設されています。クッション機能も付いており、一見するとまずまずのボーナス内容に映ります。
しかし口座開設ボーナスと同様に、入金ボーナスの場合も出金条件がかなり厳しく設定されており、あまり高スペックの入金ボーナスとは言えないのです。
Yadixの出金条件は他社と比較してもかなり特殊。FX初心者だと、出金する前に利益をトレードで使い果たしてしまう可能性が高いのです。
ではYadixの入金ボーナスの実態を見ていきましょう。
入金ボーナスの特徴
Yadixの入金ボーナスには以下の特徴があります。
- 最低入金額は500ドル(5万円)
- 入金ボーナス額の上限は2,000ドル(20万円)
- 複数回利用する場合、入金ボーナス額の上限は5,000ドル(50万円)
- クラシック口座のみ対象
- ボーナス有効期間は60日間
- 出金条件の達成期限も60日以内
- 「入金ボーナス額(単位:ドル)×0.3」の取引が必要。
ボーナス上限が20万円(複数回利用なら50万円)というのは一見すると高スペックのように見えます。
しかし最低入金額が5万円ということ自体、ハードルが高いと言わざるを得ません。
さらにボーナスの有効期限は60日である上に、出金条件も60日以内に達成しなければなりません。
その出金条件も「入金ボーナス額×0.3」ものロット数を取引することとなっています。
仮に5万円(500ドル)入金した場合、500×0.3=150ロットの取引を完了しなければ出金させてもらえない状況(しかも入金ボーナス付与から60日以内に)。
ここまで出金条件が厳しいと、もはやボーナスとしての意義がほとんどありませんね。
入金ボーナスの受け取り方・利用方法
入金ボーナスの受け取り方をお伝えします。
Yadixの入金ボーナスは、メールかライブチャットで申請をする必要があります。入金しただけでは自動反映はされませんので要注意。
メールやライブチャットで決まった申請フォームはなく、自力で英文を入力して送信しなければなりません。
ライブチャットの場合、まずは公式ホームページより「ライブチャット」をクリック。
すると入力フォームが出てきますので、ここに英語入力します。英文は以下を参考にしてくださいませ。
この英文で十分に伝わります。あとは口座番号と入金予定額を入力してください。入金予定額は例えば5万円なら「50,000yen」です。
メールの場合も同様の英文を送信しましょう。
入金ボーナスの注意点
Yadixの入金ボーナスにはいくつかの注意点があります。
これらを守らなければ出金ができないこともあります。
もし入金ボーナスを使って取引したい場合は、ぜひご一読ください。
クッション機能は採用されている
Yadixの入金ボーナスにはクッション機能が採用されており、ボーナスを証拠金としてトレードで使うことが可能。
ロスカット率も50%(スキャルパー口座のみ80%)なので、クッションとしての役割はある程度果たしてくれると言えます。
利益が出ても出金条件が付いているので注意
Yadixの入金ボーナスを使って取引して利益が出ても、厳しい出金条件をクリアしなければなりません。
出金条件の中でも最もネックになるのが「入金ボーナス額×0.3」ロットの取引完了。
この条件をクリアするために多くの取引をしているうちに、利益を減らしてしまう可能性が高くなることは覚えておきましょう。
クラシック口座のみが対象
入金ボーナスはクラシック口座限定のボーナスです。スキャルパー口座やプロ口座では付与されないのでご注意を。
クラシック口座はスプレッドが広いので、取引ロット数が多くなればそれだけコストがかかってくる点、認識しておいてください。
ボーナス有効期限・出金条件の達成期限ともに60日
入金ボーナスは有効期限が60日、というだけではありません。出金条件の達成期限までも60日となっています。
60日以内に「入金ボーナス額×0.3」ロットの取引を完了させなければ出金ができないということ。
期限を気にしながら多くの取引をこなさなければならないので、本当に使い勝手のわるいボーナスと言えるでしょう。
まとめ:Yadixはあまりボーナス面でオススメできない
Yadixは日本では知名度の低い海外FXブローカー。
口座開設ボーナスや入金ボーナスは開催されているものの、いずれも出金条件が非常に厳しく、FX初心者にとっては使い勝手のわるいボーナスとなっています。
Yadixはボーナス面ではあまりオススメできません。
Yadixのボーナスを使って利益を出して、それを出金しようとは考えない方が無難。出金するためにはかなり多くの取引をする必要があるので、下手すると利益どころか損失を被るリスクがあります。
豪華なボーナスが開催され、なおかつ出金制限も緩いGEMFOREXやIS6FXあたりを優先的に検討することをオススメします。
補足情報:Yadixのトレードスペック
最後に、Yadixに興味を持った人に向けて、Yadixのトレードスペックをお伝えします。
他社との比較材料としてご活用頂ければ幸いです。
口座タイプ | クラシック口座、スキャルパー口座、プロ口座 |
---|---|
レバレッジ | 500倍 |
最低入金額 | クラシック口座: 100ドル(約1万円) |
スキャルパー口座: 500ドル(約5万円) | |
プロ口座: 10,000ドル(約100万円) | |
最大取引ロット数 | 100ロット |
スプレッド (クラシック口座) | USD/JPY: 1.7pips |
EUR/JPY: 2.4pips | |
GBP/JPY: 3.2pips | |
GBP/USD: 2.3pips | |
EUR/USD: 1.6pips | |
スプレッド (スキャルパー口座) | USD/JPY: 1.3pips |
EUR/JPY: 1.8pips | |
GBP/JPY: 2.1pips | |
GBP/USD: 1.4pips | |
EUR/USD: 1.2pips | |
スプレッド (プロ口座) | USD/JPY: 1.0pips |
EUR/JPY: 1.5pips | |
GBP/JPY: 1.8pips | |
GBP/USD: 1.1pips | |
EUR/USD: 0.9pips | |
取扱商品 | 為替通貨ペア: 57種類 |
株価指数: 13種類 | |
貴金属:3種類 | |
原油:2種類 | |
入金手数料 | 国内銀行振込: 無料 |
クレジットカード入金: 入金額の2.9%+0.25ドル | |
出金手数料 | 国内銀行振込: 50ドル(約5,000円) |
クレジットカード出金: 出金額の1.0% | |
スキャルピング | 制限なし |
自動売買(EA) | 制限なし |
両建て | 制限なし |
Yadixにはスプレッドが普通の「クラシック口座」、スプレッドが狭くてスキャルピング向きの「スキャルパー口座」、中上級者向きの「プロ口座」の3つの口座タイプがあります。
最低入金額が口座タイプによって異なっている点は要注意。プロ口座は最低入金額100万円となっています。スキャルパー口座はスプレッドこそ狭いものの、最低入金額が5万円というのが難点。
変動スプレッド制のため、スプレッドは平均スプレッド値で出しています。スキャルパー口座とプロ口座には取引手数料がかかりますので、それを加算した実質スプレッドで記載。
スプレッドはスキャルパー口座のポンド円、ポンドドルで狭くなっています。ポンド関連のスキャルピング取引が中心の人には向いているかもしれません。
Yadixのデメリットとしては出金手数料の高さが挙げられます。国内銀行振込の場合、出金手数料だけで5,000円かかります。これはあくまでYadixに支払う手数料です。
実際の出金ではここに中継銀行の手数料なども加わりますので、Yadixでは出金に1万円近くのコストがかかることになります。
Yadixでは、まとまった額になるまでは出金を控えたほうが良いかもしれませんね。
補足ですが、Yadixの取引ツールはMT4のみとなっており、MT5すらありません。取引ツール面でも他社に一歩遅れをとっていると言わざるを得ないでしょう。