
両建てとは、1つの通貨ペアに対して売りと買いのポジションを同時に持つことです。
「スワップポイント狙いの両建て手法」などは必勝法としてよく書かれていますよね。
そんな両建てにも、一つ注意点があります。
XMでは特定の両建てが禁止されている事。
今回は、禁止されている両建て・許可されている両建ての紹介と、XMで使える両建て手法について検証していきます。
まずは「禁止されていない両建て」から見ていきましょう。
目次
XMで禁止されていない両建て
XMで許可されている両建ては、「同一口座内での両建て」です。
スタンダード口座であればスタンダード口座内での両建て、マイクロ口座であればマイクロ口座内での両建てをすることができます。
同一口座内では、雇用統計などの経済指標時にも禁止されていないので、問題なく両建て可能です。
XMのサポートページにある「よくある質問」でも同一口座内での両建てを認めているので、間違い無いでしょう。
続いて、XMで禁止されている両建てを見ていきましょう。
XMで禁止されている両建て
XMで禁止されている両建ては2パターン。
- 異なる口座間での両建て
- 異なる業者間での両建て
それでは、この2パターンについて見ていきましょう。
1.異なる口座間での両建て
XMでは、1つのアカウントで8口座まで併用することができます。
口座タイプは、スタンダード口座・マイクロ口座・ZERO口座と3種類あり、トレードスタイルや用途によって使い分ける人もいますよね。
しかし複数口座を用いた両建ては禁止されています。
例えば、「スタンダード口座でドル円を買い、マイクロ口座でドル円を売る」のは禁止。
全く同じ通貨ペアでなくても、「ユーロ円とユーロドルで両建て」なんかも禁止です。
ユーロ円とユーロドルの売買ですが、「ユーロ」という同一通貨の売買をしたとして、両建てに見なされてしまいます。
2.異なる業者間での両建て
異なる業者で両建てすればバレないだろうと企むかもしれませんが、残念ながらバレてしまいます。
「XMでドル円を買って、TitanFXでドル円を売る」というように、異なる業者間での両建てもXMでは禁止されています。
昔にこの業者間の両建てで多くのFX会社がダメージを受けたことがあり、現在はFX業者間が連携を取り、お互いの顧客情報を共有しているので、業者間での両建ては行わないようにしましょう。
禁止行為がバレるとどうなるのか
もし、あなたが禁止されている両建てを行った場合、最悪の場合だと口座を凍結される可能性があります。
口座を凍結されると、取引だけでなく口座内資金を出金することさえできなくなるので注意しましょう。
参考:「XMの禁止事項を分かりやすく解説!これさえ守れば問題なしです」
自動売買利用者は注意が必要
XMで自動売買を利用するトレーダーは、うっかり両建てをしてしまう可能性があります。
例えば、あなたがスタンダード口座を裁量トレード用、ZERO口座を自動売買用に使い分けていたとします。
もし、スタンダード口座でドル円を買った際に、偶然稼働中の自動売買ツールがZERO口座でドル円を売ったとすれば、異なる口座間での両建てとみなされるのです。
複数の口座でトレードを行うのであれば、保有ポジションの管理まで怠らないようにしましょう!
ここまで、XMで禁止される両建てと禁止されない両建てについて見てきましたが、そもそもXMで両建てをすることにどんなメリットがあるのでしょうか?
XMで両建てするメリット
XMの両建てにおけるメリットは以下の3つ。
- 必要証拠金がゼロになる
- リスク回避できる
- XMポイント(XMP)が貰える
それでは、3つのメリットをそれぞれ見ていきましょう。
必要証拠金がゼロになる
両建てをすると、基本的に売りと買いのポジションを両方持つわけですから、2倍の証拠金が必要になりますよね。
しかし、XMでは両建てをしている間は証拠金が不要になるのです。
これはXMならではの特徴で、これを上手に活用することで、リスク回避や利益を積むのに利用できますね。
ただ、片方を決済した瞬間に、もう片方の保有ポジションの証拠金が必要になるので注意しましょう!
リスク回避できる
例えば、長い目で相場の上昇を予測して買いポジションを持っているとします。
一時的に相場が下降しそうになったら、両建てで売りポジションを持つことで、その下降における損失を防ぐことができます。
もし相場が下がったのであれば、売りポジションを利確すればよいですし、そのまま上がり続けるようであればすぐに売りポジションを決済すればいいだけの話です。
正しく相場を読むことが理想的ですが、相場が読みにくい場合は両建てを使ってリスクを回避することが賢明といえるでしょう。
XMポイント(XMP)を稼げる
XMでは、取引毎に付与されるXMポイントというシステムがあります。
XMポイントは、ボーナスとして証拠金にしたり現金化することができる侮れない制度。
このXMPですが、両建てに対してもポイントが付きます!
両建てすると往復分の2倍のXMPが一気に貯まるので、気づくと数万円分のポイントが貯まっていたなんてことも。
ただしXMPを増やすためだけに両建てを行うのは禁止されているので、通常の取引も行う必要があります。
XMPの使い方について気になる方は、XMの公式キャンペーンページを確認すると良いでしょう。
合わせてXMの入金ボーナスや口座開設ボーナスについても確認することができますよ。
よりXMPについて詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてみてください。
参考:「XMポイント(XMP)を5分で完全理解するための10か条」
ここまで、XMで両建てをするメリットを見てきました。
ここからは、両建てで勝てるのかについてみていきます。
XMの両建てを最大限に使うため、巷で話題の両建て手法をいくつか試してみました。
XMの両建てを使った必勝法検証
今回、検証した手法は3つ。
- 雇用統計ハイレバレッジ両建て
- スワップ狙い両建て
- 利益伸ばし両建て
結論からいうと、
- 雇用統計ハイレバレッジ両建て・・・割と運に左右される。微妙。
- スワップ狙い両建て・・・両方プラスなスワップがない。絶望。
- 利益伸ばし両建て・・・一番現実的。あり。
でした。
それぞれ見ていきましょう。
雇用統計ハイレバレッジ両建て
結論・・・割と運に左右された。微妙。
雇用統計時にハイレバレッジで両建てをするこの手法。もはや海外FXのお家芸的な必勝法ですが、割と微妙です。
とはいえ経済指標発表時のみを狙った取引を禁止している海外FX業者が多い中、XMでは何も問題がありません。
そのため、経済指標を元にFX取引をしたいと考えている方は利用を検討してみても良いでしょう。
それではやり方を見ていきます。
雇用統計時ハイレバ手法のやり方
やり方は、雇用統計の発表前に両建てでポジションを持つだけです。
ポジションを持ったら、あらかじめ逆指値で損切注文を入れておいてください。
雇用統計時、価格はどちらかにグーンと伸びますよね。
売り買いの片方は損切り注文で損切ります。
もう片方の利益が損切り幅より伸びれば、利益ゲットです。
実際のチャートを見てみましょうか。
例)2019年10月の雇用統計
例として、2019年10月の雇用統計を見てみます。
この時の雇用統計は、初めに9pipsほど下落してから30pips上昇しました。
雇用統計前は、相場がどちらに動くかわからないので損切り幅は同じである必要がありますよね。
各損切り幅を考えた時の、損益状況を見てみましょう。
損切り幅が5pipsだと・・・初めの下落で、買いエントリーが損切り。次の上昇で売りエントリーが損切り。マイナス10pipsです。
損切り幅が30pipsだと・・・初めの下落では損切りされない。ただ買いエントリーの利益が30pipsしかとれないので利益は0pips。
つまり、損切り幅が10pips~14pipsに設定していた人のみ利益ができます。
かなり運任せですよね?
さらに、雇用統計で動く幅は毎回違います。
先に30pips上昇してから100pips下落する事もありますし、10pips前後しか動かない事もありました。
もちろん、片方に100pips以上ぐーんと伸びる事もあるので勝てなくはないということもできるでしょう。
勝率に対して少々不安が残るものの、XMでは経済指標発表時でも何も気にせずFX取引ができるのは、魅力的なポイントです。
XMで経済指標を元にしたFX取引方法について詳しく知りたい方は下記の記事を参考にしてください。
参考:「XMで経済指標トレードは禁止?カレンダーの使い方とハイレバ戦略について」
続いては、スワップポイントを使った両建て運用法についてみていきます。
スワップ狙い両建て
結論・・・両方プラスなスワップがない。絶望。
XMのスワップポイント自体はそこまで悪くありません。
EURTRY(ユーロトルコリラ)で3,617円/lot、USDTRYで2,449円/lotなので数字的には良い方。
ただ、両建てした上でスワップポイントがプラスになる通貨ペアはありません。
(単位:円) | 買い | 売り | 合計 |
---|---|---|---|
EURTRY (ユーロ/トルコリラ) | -6,872 | 3,617 | -3255 |
USDTRY (米ドル/トルコリラ) | -5,380 | 2,450 | -2930 |
EURZAR (ユーロ/南アランド) | -3,520 | 1,683 | -1837 |
XMはマイナー通貨のスワップポイントが多いので、スワップ取引をするならば普通にスワップポイント狙いで入った方が良さそうですね。
両建てでロング・ショートどちらもプラススワップを狙いたい場合、海外FX全体でみても実現可能なのはGEMFOREXのドル円が挙げられます。
プラススワップを狙った取引をしたい方は下記の関連ページを参考にしてみると良いでしょう。
>GEMFOREX公式ホームページを確認したい方はこちら
参考:「GEMFOREX(ゲムフォレックス)でスワップポイント狙うならドル円の両建て!」
最後は、利益を伸ばすための両建てを見ていきましょう。
利益伸ばし両建て
結論・・・一番現実的。あり。
利益がでてきたけれど、相場が反転。予想したトレンド方向に動くと思うけれど、、、不安。
そんな時に使えるのが両建てです。
両建てしている間は、利益も損益もでません。含み益を保存したまま続行する事ができます。
では、やり方を見ていきましょう。
利益伸ばし両建てのやり方
例えば上昇トレンドだったとします。
移動平均線で跳ね返った所で買いエントリー。
ただ、上昇したところで反転してしまいました。
一旦下がってくることを予想して、売りエントリーを入れます。
両建てになっていますから、含み益が保たれたままポジションを持つ事できますね。
その後、再び上昇してきたら売りエントリーは決済。残った買いポジションで利益は増えていきます。
両建ての間は利益も損失も発生しないので、安心して見る事ができますよね。
もし下落せずに上昇していったら、売りエントリーは解消すれがOKです。再びそこから利益が伸びていきます。
せっかくいい位置で入れたからポジションを切りたくないな、、、と言う時に有効です。
スイングで買いを持っていて、デイトレの中で売りを入れて軽く稼ぐなんて手法も多いですね。
この様に、両建てを賢く使えば勝つ事は可能です。
両建て手法を使う上で、もう一つ覚えて頂きたい事があります。
それは、両建ては同時決済方法。
XMで両建てを同時決済する方法
XMの取引プラットフォームMT4を使えば、両建てを同時に決済することができます。
やり方を見ていきましょう。下の画像を見ると、BuyとSellで両建てされている事がわかりますね。
まずは、画面下に表示されている両建て通貨ペアを右クリックして、「注文変更または取り消し」をクリック。
注文画面を開いたら、「注文種別」の中から下記の2種類の決済方法を選ぶことで、同時決済ができます。
- ペアを指定:両方決済する
- 対象玉を指定:片方決済する
それぞれ解説します。
ペアを指定:両方決済する
「通貨ペアを指定」を選び通貨ペアを指定することで、指定した通貨ペアの両建てポジションを一気に決済することができます。
対象玉を指定:片方決済する
「対象玉を指定」を選び決済したい方のポジションを指定することで、複数の両建てポジションの中から指定した両建てポジションを決済することができます。
両建てポジションの同時決済方法はこれだけで完了します。
最後に、本当に両建ては必勝法となるのか結論付けましょう。
XMの両建てに必勝法はない
残念ながら、両建ては必勝法とは言えません。
「同時に売りと買いのポジションを持って、相場の動きに合わせて片方を損切りし、もう片方の利益がある程度含んだら利確する」
この言葉通りにできれば、確かに必勝法かもしれません。
しかしFXで最も難しいのは、相場の動きを正しく読むことです。
最初に片方を損切りした後に、思わぬ方向に相場が動き、損失が重なるなんてことも少なくありません。
両建てで稼ごうとするのは、上級者向けの手法と言えるでしょう。
XMはスワップポイントが優秀なので、両建てで稼ぐよりは、スワップポイントの方がおすすめです。
スワップポイントに関しては、以下の記事に書いてあります。
スワップで稼ぎたい人は見ておいて損はないでしょう。
参考:「XMのスワップポイントは稼げる?人気通貨ペアを比較してみた」
XMの両建て、スワップポイントを含めるXMの評判と口コミについては下記の記事をご覧ください。
参考:「XM評判検証! | 口コミから分かったメリット・デメリットとは?」