
XMではMT4とMT5を使う事ができますが、初めての人には少々難しいですよね。
今回は、FX取引の中でも特に重要な注文から決済までをまとめてご紹介します。
損切り・利確設定等も詳しく解説しているので、基本的な取引方法は理解できるかと思います。
そもそものダウンロードや初期設定の部分が分からない方は、下記記事をどうぞ。
XM公式サイトMT4/MT5ダウンロードページ
XMのMT4をダウンロード~初期設定までを画像付きで解説!
XMのMT5ダウンロード~ログイン方法、MT4との違いも確認!
それでは見ていきましょう。
目次
XMの注文方法は3種類
XMの注文方法は、以下の3種類から選ぶことができます。
- 成行注文
- ワンクリックトレード注文
- 指値注文
ワンクリックトレードは、成行注文をワンクリックで出来るようにしただけなので実質的には2種類です。
ただすべての注文方法を知っておいた方がFXトレードを有利に進める事ができるので、全て押さえておきましょう。
まずは基本の成行注文から。
成行注文
成行注文は、注文を出した瞬間に注文が通る方式のことです。1日中チャートに張り付ける方、スキャルパーなどは成行で注文します。経済指標時などの一刻を争う時も成行注文を使いますね。
それでは注文方法を確認していきます。
MT4/MT5にアクセスしたら、「新規注文」をクリックしてください。下記画面が出てくるかと思います。
以下の例に従って注文しましょう。
内容 | |
---|---|
数量 | ロット数で指定 |
注文種別 | 成行注文(MT5はカウントダウン注文) |
決済逆指値(Stop Loss) | 損切り注文-後からも設定可 |
決済指値(Take Profit) | 利確注文-後からも設定可 |
メモ | 自分のためのメモ(不要) |
注文できていない方は、口座に対応した通貨ペアを利用していない可能性があります。それぞれの口座ごとの表記名はこちらです。
- スタンダード:EURUSD
- マイクロ:EURUSDmicro
- ゼロ:EURUSD.
取引口座ごとに通貨ペアを選択する必要があるので、「表示」→「通貨ペアリスト(MT5は銘柄)」で取引したい通貨をオンにしましょう。
オンにできたら「表示」→「気配値」で通貨ペア一覧があるので、そこから追加してください。右クリックで新規チャートを選択すればチャートを作成してくれます。
このように成行注文では、いくつかの手順を踏む必要があります。
これらの手順をワンクリックで済ませてしまうのが、次に紹介するワンクリックトレード注文です。
ワンクリックトレード注文
成行注文を瞬時に行う事ができるのが、ワンクリック注文です。
初期設定ではオフになっているので、まずはじめにワンクリックトレード注文をオンにする必要があります。
「ツール」→「オプション」→「取引」を選択すると、ワンクリック取引(MT5はワンクリック注文)が出てきます。
ここにチェックマークを入れると、免責事項の確認がでてくるので同意した上でOKを押せば完了です。
チャートの左上にワンクリック注文バーが表示されているはず。
ロット数を指定した上で、売りならSell、買いならBuyをクリックすれば完了です。
チャート上で右クリックすればワンクリックトレードの表示オンオフもできるので、邪魔な時は消しておきましょう。
最後に少しややこしい指値注文を見ていきす。
指値注文
指値注文は、エントリーする値段を注文しておく方式の事です。
あらかじめ「ここまで来たら売り」「ここまで来たら買い」などを設定しておく事で、チャートから離れても注文が通ります。
慣れないうちは成行注文でトレードした方が安全ですが、慣れてきたら指値注文をしてみましょう。
指値注文のやり方は、「新規注文」を選択して「指値注文(Pending Order)」を選択するだけです。
以下の例に沿って入力してください。
内容 | |
---|---|
数量 | ロット数で指定 |
注文種別 | 指値注文(MT5はカウントダウン注文) |
決済逆指値(Stop Loss) | 損切り注文-後からも設定可 |
決済指値(Take Profit) | 利確注文-後からも設定可 |
メモ | 自分のためのメモ(不要) |
注文種別 | Buy Limit,Buy Stop,Sell Limit,Sell Stopから選択 |
価格 | 注文価格を選択 |
有効期限 | 期限を選択 |
注文種別の内、Buy Limit,Buy Stop,Sell Limit,Sell Stopの4つが一番厄介ですよね。
4種類は注文の方向の事で、下記の様に注文してください。
注文種別 | 意味 |
---|---|
Buy Stop | 現在より高いレートでの買い注文 |
Buy Limit | 現在より低いレートでの買い注文 |
Sell Limit | 現在より高いレートでの売り注文 |
Sell Stop | 現在より低いレートでの売り注文 |
それぞれどういう場面で注文するのかというと、以下の通り。
注文種別 | 使うケース |
---|---|
Buy Stop | ここより上がったら買い!(上方向へのブレイクアウト) |
Buy Limit | ここまで下がったら買い!(上昇トレンド相場の底でエントリー) |
Sell Limit | ここまで上がったら売り!(下落トレンドの天井でエントリー) |
Sell Stop | ここより下がったら売り!(下方向へのブレイクアウト) |
実際のチャートでイメージすると分かりやすいので、下記を参考にしてくださいね。
これで指値注文は完了です。
注文から離れた価格で約定されてしまう場合はスリッページ幅を設定しておきましょう。注文時のクリックから何pipsの滑りまでを許すのかを設定する事ができます。
スリッページについてはXMのスリッページがひどい?許容スリッページ幅の設定方法も解説をご覧ください。
ここまで3種類の注文方法を紹介してきましたが、注文したらストップロス(損切り)の注文も忘れないようにしましょう。続いては、損切り注文について見ていきます。
ストップロス(損切り設定)をする
注文後に損切り・利確注文をするのはFXの基本です。
それぞれの方法を見ていきましょう。
まずはターミナルを開きましょう。開けていない人は「表示」→「ターミナル(MT5はツールボックス)」で開く事ができます。
ターミナルに注文された注文があるので、右クリックして「注文変更または取消」を選択しましょう。
- 損切り:逆指値注文(MT5はStop Loss)
- 利確:逆指値注文(MT5はTake Profit)
決済価格を直接入力する事もできますし、ポイント(pips)で指定する事もできます。
これで指値注文・逆指値注文は完了です。
一つ注意しなくてはいけないのが、現在価格とある程度離れた価格でないと、指値注文(逆指値注文)ができないこと。
これをストップレベルといい、抑えておく必要があります。
ストップレベルを確認しておこう
ストップレベルとは、指値注文を出す際に最低限必要な幅の事です。
FX会社や通貨ペアによって異なります。XMで言うと以下の通り。
ストップレベル | |
---|---|
USDJPY | 40 |
EURUSD | 40 |
EURJPY | 54 |
GBPUSD | 52 |
GBPJPY | 108 |
AUDJPY | 99 |
現在の価格と指値注文(逆指値注文)が近すぎるとFX会社のサーバーに負荷がかかるので、ストップロスは設定されています。
そのため、価格変動が激しい通貨ペアほどストップロスが広く設定されがちなので注意しましょう。
ストップロスは、「表示」→「気配値」で各銘柄を表示させて右クリックから「仕様」をクリックすれば見る事ができます。
マイナー通貨で取引する際には、取引前にチェックするようにしましょう。
最後に、決済方法を見ていきます。
XMの決済方法
XMの決済方法は、成行決済・指値決済・分割決済・一括決済をする事ができます。
成行決済
成行決済は、決済を押したタイミングで決済されます。
ターミナルから決済したい注文の一番右にあるバツ印をクリックすれば成行決済完了です。
指値決済
指値決済は、指値をいれて決済する方法です。
先ほどの利確・損切り注文を入れる事が指値決済と同じなので、忘れてしまった方は確認してください。
右クリックから「取引の変更と取消」から指値・逆指値ですよ。
分割決済
分割決済は、ポジションを分けて決済する方法です。
利益がある程度出たから一部のポジションは手仕舞いしておきたい場合などに、利用する事ができます。
ターミナルで分割決済したいポジションを右クリックして「取引の変更と取消」を選択してください。
成行注文を選択して、決済したいだけのロット数を入力します。
一番下の成行決済をするを選択すれば決済完了です。
では最後に一括決済について見ていきましょう。
一括決済について
XMのMT4、MT5では一括決済機能は備わっていません。
ただ、「OneClickClose」というツールを使う事で一括決済ができるようになります。
ダウンロードから導入方法と使い方についてはここに書ききれないので、別記事にまとめてあります。
下記記事を参考にしてくださいね。
XMの注文方法を知りトレードに活かそう
今回は、XMの注文方法から決済方法まで見てきました。
初めのうちは成行注文でエントリーして、損切り注文を入れるとよいかと。
慣れてきたら指値注文も入れてみて下さい。
おすすめインジケーターは下記にまとめているので、合わせて確認しておきましょう。