唐突ではありますが、皆さんは「板情報」をご存じでしょうか。
板情報とは、簡単に言うと「どの価格帯にどれだけの注文が入っているのか」という情報のことです。
ネット証券などで株式投資をされている方は聞きなじみがあるかもしれませんが、投資はFXだけ、という方はあまり聞いたことが無いかもしれませんね。
それもそのはず、FXではこの「板情報」をサービスとして取り扱っている業者がとても少ないのです。
海外FX最大手のXMではどうでしょう?
今回はそんな板情報の概要や、XMで板情報が見られるのか、といった点について解説していきます。
MT5をまだダウンロードしていない方はXM公式のダウンロードページから行いましょう。
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そもそも板情報とは?
繰り返しになりますが、板情報とは「どの価格帯にどれだけの注文が入っているのか」を示す情報のことです。
これらのデータは、インターバンク市場から直接引っ張ってきているので、注文状況の透明性は高く利便性は抜群です。
確かに、世界中のトレーダーの注文価格と数量を確認できれば、自分のFXトレードに活かせそうですよね。
その他の特徴は、MT5というFX取引プラットフォームに搭載されている機能だということです。
実際XMは、国内外の業者を見ても数少ないMT5のプラットフォームに対応しているFX業者です。
つまり、MT5に対応しているということは、XMでも板情報が見られるはずですよね…
その真相について次から解説していきます。
XMのMT5は板情報が見られるのか
結論からお伝えすると、残念ながらXMでは板情報を見られません。
具体的には、以下のように「板情報(と表記されている)画面」が表示されていますが、注文数量が確認できないため、板情報として役割を果たしていないです。
確認のためにXMへ問い合わせてみましたが、「XMの板情報では注文数量(ボリューム)の確認はできないという返答でした。
XMで板情報が見られたら完璧だったのですが、少し惜しいですね。
XMのMT5でボリュームを確認したいのであれば、ボリューム系のインジケーターが便利です。
インジケーターの使い方は以下で解説しています。
関連:XMのインジケーター全種類を紹介!とりあえず覚えるべき5種とは
ではXMの他に板情報を見られるFX業者やツールはあるのでしょうか。
次からは、その点について確認していきたいと思います。
板情報が見られる業者やツールは?
XMのMT5で板情報が見れないのは非常に残念でしたね。
しかし「どうしても板情報を見たい!」という方もいらっしゃるはず。
そんなあなたのために、他のFX業者で板情報を参照できる業者を紹介します。
XMをメインで利用して、情報収集のためにこれらの業者を使ってみるのも良いかもしれませんね。
それでは早速、海外業者から見ていきましょう。
海外FXで板情報が確認できる業者
海外のFX業者で板情報を見られるのは、以下の業者です。
これらの業者に共通しているのは「cTrader」に対応している点です。
cTraderとは、MT4の後継候補ともいわれる、2011年に誕生した取引プラットフォームのこと。
豊富な標準インジケーターを持ち、板情報が標準で見られる等、カスタムをせずとも十分にトレードできるスペックを持っています。
ちなみにcTraderの画面はこういう感じ。
見ても分かるとおり、画面左下の発注画面でロング・ショートそれぞれの板情報が見られるようになっていますね。
まだ対応している業者が少ないというデメリットもありますが、もしcTraderに興味がある方は、上記の業者でcTraderを使った取引をしてみるのはいかがでしょうか。
国内FXで板情報が確認できる業者
次は国内のFX業者です。
国内で板情報が見られるのは以下の通り。
- 外為どっとコム(外為注文情報)
- デューカスコピー・ジャパン
- OANDA Japan(オープンオーダー・オープンポジション)
各社とも、それぞれ独自のツール画面を用意していますので、次からはその画面を見ていきましょう。
外為どっとコム
外為どっとコムの「外為注文情報」というツールで板情報が参照ができます。
ただし、こちらの板情報は「外為どっとコムの利用者の注文情報のみ」となっていますので、ご注意を。
画面イメージはこのような感じ。
引用元:外為情報ナビ|G10通貨
とても参考になるツールですね!
ただ「外為どっとコムの利用者の注文情報のみ」という制約はあります。
しかし、どのFX業者でも注文状況に大幅なブレはありませんので、取引を始める前の相場観の確認で使ってみるのはいかがでしょうか。
OANDA Japan
次はOANDA Japan(オアンダ・ジャパン)を見ていきましょう。
こちらの板情報は「OANDAグループの利用者の情報」となっています。
OANDAグループは海外にも拠点を持っているため、世界中の取引情報を参考にできるのがメリットです。
OANDA Japanの板情報の画面イメージは以下のとおり。
画面左側の「Open Order(オープン・オーダー)」は、未決済の注文の一覧を表しています。
オレンジ色が指値、青色が逆指値を表しており、より視覚的で見やすいですね。
一方、画面右側の「Open Positions(オープン・ポジション)」は、未決済のポジションの一覧を表しています。
こちらもポジションの偏りが一目で分かるので、決済注文による価格の動きを予測できますね。
デューカスコピー・ジャパン
次はデューカスコピー・ジャパンです。
あまり聞きなじみがない業者かもしれませんが、デューカスコピー・ジャパンはスイスのデューカスコピー銀行の100%子会社のFX専業会社です。
それでは、板情報画面イメージの確認です。
引用元:デューカスコピー・ジャパン|マーケットデプス(板情報)
画面左側のビッドは売値、画面右側のアスクは買値を指しています。
他の国内2社と比べるとコンパクトでグラフ化はされていませんが、こちらでも十分に板情報が分かりますね。
ここまで板情報を参照できる国内外のFX業者を解説してきました。
海外はcTraderで、国内は各社独自のツールで板情報を提供している、という構図ですね。
ここで紹介したFX会社以外を普段使っている場合でも、板情報は参考になる情報ですので、ぜひトレードの参考として確認しておくことをおすすめします。
筆者おすすめの活用方法!
今まで板情報が利用できるFX会社の紹介をしてきましたが、実際に板情報をどのように活用すべきでしょうか。
一般的に板情報をみてわかるのは、インターバンク市場に寄せられているオーダーの全体像です。
しかし、この「板情報」があれば、相場のサポート・レジスタンス水準の推測も可能なのです。
具体的にはどういうことでしょうか。
では実際の板情報の画面を見てみましょう。
こちらはMT4・MT5を開発しているMetaQuotes Software社が提供するMQL5のデモ画面です。
上記の図には「ボリューム」「価格」「取引」の項目がそれぞれ表示されています。
各項目の説明は以下の通りです。
- ボリューム:どれだけの数の注文が入っているか
- 価格:注文が入っている価格帯
- 取引:対応する価格帯に入れた自分の注文
これらはリアルタイムで更新され、常に市場の動向を把握できます。
ここでもう一度、上図を拡大して見てみましょう。
「ボリューム」はどれだけの注文量があるか、「価格」は注文のある価格帯のことでしたね。
上の赤枠を注目すると、「109.738」と「109.713」の価格に注文が集まっていることが分かります。
この価格にレートが到達することで、多くの注文が行われるのです。
ここで分かることは、上記の価格帯に到達した時に注文が多く執行され、チャートの反転・上昇が起きやすいことです。
これをうまく利用すれば、利食いポイントやエントリーポイントの最適な地点を見つけられますね。
板情報にはこのように、トレードの手助けとなる情報が詰まっているのです。
ただし、このMT5標準の板情報にケチをつけるならば、注文が買い(ロング)なのか売り(ショート)なのかが分からない点です。
こればっかりは、今後のMT5開発に期待するしかありませんが、現時点でも十分トレードの参考にはなると思いますよ。
XMのMT5板情報についてのまとめ
この記事ではXMで板情報が見られるかどうか、板情報が見られる国内外のFX会社について確認してきました。
おさらいとして、これまでの内容を簡単にまとめると以下の通りです。
- 板情報では「どの価格帯にどれだけの注文が入っているか」が分かる
- XMではMT5でも板情報が見られない
- 海外FXならば「cTrader」で、国内だと外為どっとコムやOANDA Japanで参照可能
MT5は標準で板情報機能を持っていますが、XMではこの板情報が見られませんでした。
大変惜しい仕様ではありますが、XM以外の他の板情報を併せて使う方が賢明でしょう。
特に外為どっとコムの「外為注文情報」や、OANDA Japanのオープンオーダー等は、ネット上ですぐに確認できるので、ぜひ参考にしてみて下さいね。
XMのMT5とMT4の違いや使い方については下記記事にまとめてあるので、こちらも是非参考にしてください。