
ヒストリカルデータとは、過去の値動きを示したデータのこと。
初心者には聞きなれない言葉かもしれませんが、特に自動売買利用者にとってはとても重要なデータです。
ヒストリカルデータはMT4/MT5から簡単に入手できるので、XM利用者は誰でも入手できます。
それでは、ヒストリカルデータの用途・取得方法・削除方法を紹介していきますよ。
目次
ヒストリカルデータの2種類の使い道
過去の値動きだけを示したヒストリカルデータには、以下の2種類の使い道があります。
- トレンド分析
- EAのバックテスト
2種類の使い道についてそれぞれ補足していきます。
トレンド分析
ヒストリカルデータは一切加工のない純粋な過去の値動きを示したデータです。
必ずしも過去のデータ通りに値動きするわけではありませんが、間違いなく過去のデータは予測に役立ちます。
ヒストリカルデータは10年以上前のデータまで集めることができるため、分析するに十分なデータ量です。
あなたが普段トレンド分析に使っているフィボナッチ・RSI・移動平均線などインディケータ全て、ヒストリカルデータを分析して生まれました。
つまりヒストリカルデータを使った分析ができれば、独自のインディケータやトレードパターンを生み出すことができるわけです。
EAのバックテスト
ヒストリカルデータを利用する目的で一番多いのは、EAなど自動売買ツールのバックテストでしょう。
新しいEAを利用する前に、過去何年分かの値動きでそのEAがどれだけ有効なものかの確認が必要です。
それをバックテストと呼び、バックテストを行うことでより高精度なEAを見つけることができます。
それでは、実際にXMのMT4/MT5でヒストリカルデータを取得する方法を解説していきますよ。
ヒストリカルデータ取得前の準備
ヒストリカルデータを取得する前にMT4/MT5でヒストリー内の最大バー数を設定しておく必要があります。
この最大バー数が多ければ多いほど、過去のチャートまでさかのぼることができるので、長期のヒストリカルデータを入手するには必要な作業です。
それでは、最大バー数の設定方法を解説していきます。
まずは、MT4/MT5を起動しましょう。
「ツール」内の「オプション」をクリック
画面上部の「ツール」をクリックし、その中の「オプション」をクリックします。
「ヒストリー内最大バー数」を最大値に設定
ここでは、MT4とMT5で表示が少し異なります。
オプション画面が表示されたら、「チャート」をクリックし、その下部にある「ヒストリー内の最大バー数」を最大値に設定します。
MT4の場合は「2147483647」を入力、MT5の場合は「Unlimited」を選択しましょう。
MT4の画面
MT5の画面
これでヒストリカルデータ取得前の準備は完了です。
それでは、ここからヒストリカルデータを入手していきましょう。
XMでヒストリカルデータを取得する方法
XMではMT4とMT5の両方の取引ツールの利用ができます。
そこで、MT4とMT5とでヒストリカルデータの取得方法が少々異なるので、それぞれ解説していきます。
MT4でヒストリカルデータを取得
まずは、MT4を起動しましょう。
「ツール」内の「ヒストリーセンター」をクリック
起動したら、上部の「ツール」をクリックし、その中の「ヒストリーセンター」をクリックします。
銘柄と時間足の選択
ヒストリーセンターで、データを入手したい「銘柄」「時間足」をクリックすると、データが表示されます。
ヒストリカルデータをダウンロード
銘柄と時間足を選んだら、下部にある「ダウンロード」をクリックしましょう。
するとダウンロードアラート画面が表示されるので、「OK」をクリックします。
ダウンロードできたか確認する
きちんとダウンロードできたか確認する必要があります。
再び「ツール」内の「ヒストリーセンター」をクリックしましょう。
すると、「データベース・レコード」が0から増えているはずです。
きちんと増えていればダウンロードで成功した証拠になります。
これでMT4におけるヒストリカルデータの取得は完了です。
MT5でヒストリカルデータを取得
まず、MT5を起動しましょう。
「表示」内の「銘柄」をクリック
MT5を起動したら、画面上部の「表示」をクリックし、その中の「銘柄」をクリックしましょう。
銘柄・時間足・期間を選択
銘柄ウィンドウ内の「チャートバー」をクリックし、その中で「銘柄・時間足・期間」を設定しましょう。
ヒストリカルデータをダウンロード
「銘柄・時間足・期間」を設定したら、「情報呼出」をクリックすると上記のように表示されます。
下部の「OK」をクリックすれば、ダウンロード完了です。
既存のヒストリカルデータの削除方法
新たなヒストリカルデータを入手するためには、既存のヒストリカルデータの削除が必要です。
そこで、ここではヒストリカルデータを削除する方法を紹介していきます。
開いているチャートを削除
チャートが開いたままでは既存のデータを消しても、再度チャートを開くことで自動的に復元されてしまいます。
そこで、開いているチャートを完全に削除するために、画面右上の×ボタンをクリックしましょう。
「ファイル」内の「データフォルダ」をクリック
チャートを削除したら、画面上部の「ファイル」をクリックし、その中の「データフォルダ」をクリックしましょう。
ヒストリカルデータを削除
まず、表示されたフォルダ内の「history」をクリックします。
次に、「XMTrading○○」をクリックしましょう。○○には、DEMOやREALなど口座タイプが入ります。
フォルダ内にある入手したい通貨ペアの「○○.hst」のファイルを削除しましょう。
これでヒストリカルデータの削除は完了です。
ヒストリカルデータを有効活用しよう
XMでは、誰でもヒストリカルデータをMT4/MT5から入手することができます。
少し手間はかかりますが、トレンド分析やEAのバックテストにとって重要なデータなので、上手く活用できるようにしましょう。
XMの自動売買については別途まとめてあるので、コチラを参考にしてください。