引用:iFOREX公式サイト
iFOREX(アイフォレックス)は海外FX業者の中でもスプレッドの狭い業者です。しかしiFOREXでは原則スキャルピングがNGとなっており、短期売買で稼ぐには工夫が必要。
この記事では「iFOREXが禁止しているスキャルピングの定義」や「なぜそもそもiFOREXではスキャルピングがNGなのか」について解説しています。
iFOREXのスキャルピング・短期売買に興味がある方はぜひご覧ください。
海外FX業者の中でスキャルピングに向いている口座は以下で紹介しています。
海外FXの利用を検討している方の中には、「スキャルピングで稼ぎたい」と考えている方もいるのではないでしょうか。 この記事は、 海外FXが初めての方 […]
iFOREX(アイフォレックス)ではスキャルピングが禁止されている
まずはiFOREXの取引規則について確認していきましょう。iFOREX公式サイトに記載されている「追加取引規則」内ではスキャルピングについて、以下のように記載されています。
許可されない取引行為
iFOREXは公正な取引をサポートし、遅延価格での取引や価格操作、時間操作など不正な取引や、違法または不当な優位性を得るために利用されるその他の行為などの行為を容認しません。このような行為の例を以下に示します。(ここに記載されるものがすべてではありません)スキャルピングはわずかな価格の動きで大きな利益を出そうと試みる取引戦略です。この戦略を実行するトレーダーは、小さな価格変動は大きなものに比べて捉えやすいという考えに基づき、1日に10から数百に及ぶ取引を行います。
引用:iFOREX公式サイト
このようにiFOREXでは「許可されない取引行為」の例としてスキャルピングが挙げられており、明確に禁止されていることが分かりますね。
そもそもスキャルピングとは?
そもそもスキャルピングとはどのような取引を指すのでしょうか。
スキャルピングとは、数秒・数分単位の非常に短い間隔でトレードを繰り返して利益を得る手法を指します。翌日までポジションを持ち越さず1日で決済することをデイトレード、数日~数週間ポジションを保有することをスイングトレードといい、スキャルピングはその中でも最も短い間隔で取引を繰り返す手法です。
スキャルピングという言葉は「皮をはがす」という意味の英語のscalpから由来しており、薄い皮を何枚も重ねてはがしていくように、小さな利益を積み重ねていく特徴からスキャルピングと呼ばれています。
スキャルピングは為替の小さな変動の中で取引を繰り返していくため、大きな損失を抱えるリスクが小さい手法といえますが、取引コストがかさむ点がデメリットとなるでしょう。
iFOREXが禁止しているスキャルピングの定義とは?
ここで改めてiFOREXが禁止しているスキャルピングの定義を確認してみましょう。
iFOREXが定める取引規則の中では、「スキャルピングは~中略~1日に10から数百に及ぶ取引を行います。(iFOREX追加取引規則より)」と明記されています。
これは裏を返せば、「1日10回以内の取引はスキャルピングとみなされない」という意味にも取れますよね。
この抜け道を利用するならば、iFOREXでも1日10回以内のスキャルピングを行うことが可能といえます。
しかし短い時間で取引を繰り返すスキャルピングでは、あっという間に10回の取引回数を超えてしまう可能性もあるでしょう。
取引規則に反する行為を行うと警告を受けたり、最悪の場合口座が凍結されたりする可能性もあるため、そのリスクを考慮すると1日10回以内であっても、iFOREXでスキャルピングを行うことはおすすめできません。
なぜiFOREXではスキャルピングが禁止なのか
iFOREXでスキャルピングを禁止しているのには、どのような理由があるのでしょうか。それはiFOREXがDD方式を採用していることに関係しています。
まずは以下の項目で、DD方式とは何かについて詳しく見ていきましょう。
DD方式とは?
DD方式とは、トレーダーとFX業者が1対1で取引を行う方式です。DD方式では、FX業者がインターバンク市場で調達してきた通貨で取引をするため、スプレッドが原則固定されているというメリットがあります。
しかしDD方式では、トレーダーが希望するレートで取引が約定できないこともあります。DD方式ではFX業者が取引を仲介するため、FX業者に損失が発生するような取引においては、トレーダーに再度レートが提示されることがあるのです。
このようにレートが再提示される事態を「リクオート」と呼び、DD方式のデメリットとして挙げられることもあります。
ちなみに日本国内のFX業者ではDD方式を採用しているところがほとんどです。
なぜDD方式だとスキャルピングができない?
では、なぜDD方式だとスキャルピング取引が行えないのでしょうか。
DD方式ではトレーダーとインターバンク市場の間にFX業者が仲介するため、FX業者のディーラーはトレーダーからの注文を1つ1つ確認して、インターバンク市場へ注文を流します。
したがってスキャルピングのように大量の注文が一気に入ることで、ディーラーが対応できなくなる可能性があるのです。仲介できなかった取引の損失はFX業者が請け負う必要があるため、スキャルピング取引を容認してしまうとFX業者側で大きな損失を抱える事態も想定されるでしょう。
こういった背景からDD方式を採用しているiFOREXでは、スキャルピングによる取引が禁止されています。
NDD方式とは?
FX業者の取引方式にはDD方式の他に、「NDD方式」を採用しているところがあります。
NDD方式とは、トレーダーの注文をFX業者がそのままインターバンク市場へ流して取引を行う方式です。
インターバンク市場では金融機関など限定された業者しか参加ができないため、個人のトレーダーが直接インターバンク市場へ注文を出すことができません。
したがって、トレーダーはNDD方式を採用しているFX業者を通じて、インターバンク市場で取引を行うのです。
NDD方式では、トレーダーの注文をFX業者がそのままインターバンク市場へ流すため、透明性が高い取引を行えるメリットがあります。FX業者のディーラーによって相場がコントロールされることなく、トレーダにとって有利な条件で取引ができるでしょう。
しかし、FX業者もただボランティアで取引の場を提供しているわけではありません。NDD方式を採用しているFX業者の主な収益源はスプレッドによるものです。
透明な取引の場を提供する代わりに、NDD方式ではスプレッドが高く設定されている傾向にあります。DD方式はスプレッドが原則固定されているところも多いため、その点はデメリットだと感じるトレーダーもいるかもしれません。
ただしNDD方式では、その仕組みからスキャルピングが容認されていることも多いため、スキャルピング取引を行いたい方は、NDD方式を採用しているFX業者を選ぶと良いでしょう。
ここまでiFOREXでスキャルピングが禁止されている理由についてみてきました。次の項目では、他の海外FX業者でのスキャルピング取引について確認していきましょう。
iFOREX以外でスキャルピングが禁止な業者は?
主要な海外FX業者ではNDD方式が採用されていることが多いため、スキャルピングを禁止としている業者はあまりないでしょう。
ただし「LAND-FX」では、雇用統計などの経済指標が発表される際だけを狙ってスキャルピングを行うことを禁止しています。
経済指標が発表される時にスキャルピングが行えないというより、為替が大きく変動するようなタイミングだけを狙ってスキャルピングを行うことが禁止されているということです。
このような一部の例外を除くと、ほとんどの海外FX業者でスキャルピングを行うことが容認されています。
iFOREXでは1日10回以内であればスキャルピングが容認される可能性はあるものの、回数を超えてしまった場合は口座を凍結されることもあるため、あまり推奨できる方法とはいえません。
したがってスキャルピングを行いたいというトレーダーは、iFOREX以外のFX業者を選ぶことがおすすめです。
iFOREXでスキャルピングする際の注意点
もし1日10回以内に限ってiFOREXでスキャルピングを行うという方は、以下のような点に注意をして取引を行いましょう。
- 裁定取引は禁止
- 接続遅延やエラーを狙った取引は禁止
- 自動売買は禁止
1つずつ詳しく解説していきます。
裁定取引は禁止
iFOREXでは取引規約の中で裁定取引について、以下のように記載しています。
お客様は、市場濫用と定義される方法またはその他の不正な方法で取引プラットフォームを使用したり、注文をしたり、取引を開始したりしないことに、同意します。
~中略~
、別の口座との間で、または当社に関連する異なる名義の口座との間で、あるいは他社との間で、同じ銘柄または同様の銘柄のロングおよびショートポジションを同時に保有する行為もここに含まれます。引用:iFOREX 取引規約
この取引規約から、iFOREXでは裁定取引を市場濫用の方法とみなしていると判断できるでしょう。
裁定取引とは、ある2つの金融商品の価格差に注目して取引を行う手法です。まず2つの金融商品の値幅がいつもより広がった際に、割安な商品を買い建て、割高な商品を売り建てます。その後価格差が元の水準に戻った際にそれぞれ反対売買を行うことで、利益を得るという取引手法です。
iFOREXでは他のFX業者間での両建てについても禁止しています。どのように判断するかは不明ですが、両建てとみなされると最悪の場合口座凍結される可能性もあるため注意しましょう。
接続遅延やエラーを狙った取引は禁止
経済指標発表時など市場が大きく変動する際は、多くのトレーダーからアクセスが殺到するため、FX業者側で処理が間に合わずに接続遅延が起こる、提示レートが更新されないといったエラーが起こることがあります。
たとえば何らかの要因で、ドル円が大きく円安に推移した際、FX業者側のエラーで提示レートがおいついていないとしましょう。本当はもっと円安に振れていることを知りながら、エラーレートで取引を行うことは、公正な取引とはいえませんよね。
したがってこのような状況を狙って取引を行うことは、多くの海外FX業者で禁止されているのです。
自動売買は禁止
iFOREXでは自動売買について、「追加取引規則」内で以下のように記載しています。
オートメーション(例えばEAS)またはアルゴリズミック取引は、注文の時間、価格、量などの変数を事前にプログラムされた取引指示を実行するアルゴリズムで取引注文を入力するために電子プラットフォームを使用することであり、多くの場合人間の介入なしに「ロボット」が注文を起動します。
引用:iFOREX追加取引規則
この取引規則から、iFOREXはスキャルピング取引にかかわらず自動売買を禁止していることが分かるでしょう。
iFOREXではFXnet Viewerと呼ばれるブラウザ型の取引ツールを採用しています。このツールではそもそも自動売買ツールのEAが利用できません。外部ツールのインストールもできないため、自動売買は物理的にも不可能といえるでしょう。
「平日は忙しいから、取引は自動売買に任せたい」と考えている人には、少々不便に感じるかもしれません。
iFOREXのスキャルピングまとめ
短い時間で取引を繰り返して、利益を積み上げていくスキャルピング。大きな損失を抱える可能性が低いことから、幅広い投資家に人気の取引手法です。
海外FX業者のiFOREXでは、そのスキャルピングが禁止されています。厳密には1日10回以内の取引であれば可能ともいえますが、口座凍結されるリスクを考えるとあまりおすすめできる方法ではありません。スキャルピング取引を検討している方はNDD方式を採用しているFX業者を選ぶことをおすすめします。
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